コラム

仕事でChatGPTを使う人が一番やっているのは、実は「文章の手直し」でした

作成者: 大蛇テック合同会社|Aug 20, 2026, 10:44:18 PM

仕事でChatGPTを使う人が一番やっているのは、実は「文章の手直し」でした

2026年8月6日、ChatGPT(チャットジーピーティー、OpenAI社が提供する対話型AI)の週間利用者数が10億人を突破したと、OpenAIが公式に発表しました。ここまで多くの人が使っているとなると、「一体何に使っているのか」が気になります。実は、その答えは多くの経営者の方が「自分にも関係がある」と感じる、とても身近な作業でした。本記事では、ChatGPTの利用者数の実態と、一番多い使われ方、そして大牟田・荒尾エリアの中小企業にとって何を意味するのかをお伝えします。

ChatGPTの利用者数、1年で2倍以上に

OpenAIの発表によると、週間利用者数は2025年8月時点で4億人、2026年2月時点で9億人、そして2026年8月6日に10億人に達しました。1年でおよそ2.5倍に増えた計算です。

あわせて、市場調査会社Sensor Tower(センサータワー)の推計をもとにロイターが報じたところでは、2026年6月時点でアプリの月間利用者数も10億人に到達し、これは歴代のアプリの中でもっとも早いペースだったとされています。

数字の出所や定義(週間か月間か、アプリ経由かWeb経由か)によって差はありますが、どちらの数字を見ても「爆発的に増え続けている」ことは間違いなさそうです。

仕事で一番使われているのは「文章の手直し」だった

これだけ多くの人が使っているとなると、「みんな何をしているのか」が気になります。

米国の研究者ら(Chatterji, Cunningham, Deming, Hitzig, Ong, Shan, Wadman)が2025年9月に発表した論文「How People Use ChatGPT」(NBERワーキングペーパー、以下NBER論文)によると、まず全体の傾向として、仕事に関係のないメッセージの割合が7割を超えるまでに増えました(ChatGPT登場初期は53%程度でした)。つまり、今や多くの人が仕事以外の場面でもChatGPTを日常的に使っているということです。

では、残り3割ほどの「仕事に関係するメッセージ」では、何が行われているのでしょうか。同じ論文によると、仕事関連のWriting(文章に関する作業)のメッセージのうち、約3分の2は、ゼロから新しい文章を作るのではなく、「すでにある文章の修正・見直し・要約」だったことが分かりました。研究者は、ChatGPTは「ゴーストライター」というより「優秀な編集者」に近い使われ方をしていると分析しています。

プログラミングのような高度な使い方をイメージされる方も多いかもしれません。しかし同じ論文では、プログラミングに関するメッセージは全体のわずか4.2%にとどまっています。世界中の利用実態を見ても、地味で日常的な「文章の手直し」が圧倒的多数派だったのです。

大牟田・荒尾エリアの経営者にとって何を意味するのか

この結果は、私たち地方の中小企業にとって、むしろ心強いニュースだと思います。

「AI活用」と聞くと、専門知識が必要な高度な取り組みを想像しがちですが、世界で一番多く行われているのは「文章を整える」という、誰もが毎日やっている作業だからです。

見積書の文面、お客様への案内メール、求人票の文章——こうした「書く作業」に時間を取られている経営者の方は、大牟田・荒尾エリアにも多いのではないでしょうか。実はそこが、一番着手しやすいAI活用の入り口なのだと思います。

なお、これらの数字はあくまで世界全体の統計です。業種や地域によって実際の使われ方には差があるはずですので、そのままご自身の会社に当てはまるとは限らない点はご承知おきください。

今日からできる、文章まわりのAI活用ステップ

特別な準備をしなくても、次のような使い方から始められます。

以下は、ChatGPTなどにそのままコピペして使えるプロンプト(AIに何をしてほしいか伝える指示文)の例です。

以下のメールを、取引先に送る丁寧な文面に直してください。内容や事実関係は変えないでください。

(ここに自分が書いたメールの本文を貼り付ける)

以下の文章を、要点が3つ以内で伝わるように短くまとめてください。

(ここに長くなった文章を貼り付ける)

以下の文章に、誤字脱字や分かりにくい表現がないか確認してください。気になる箇所を指摘してください。

(ここに送る前の文章を貼り付ける)

いずれも指示文は1〜2行で十分です。難しい設定も専門知識も必要ありません。

ただし、お客様への正式な案内や契約に関わる文章は、AIが作った文面をそのまま送るのではなく、必ず人の目で最終確認をすることをおすすめします。AIはハルシネーション(AIが事実と異なる内容を、もっともらしく答えてしまう現象)を起こすことがあり、万能ではないためです。

まとめ

ChatGPTの週間利用者数は2026年8月に10億人を突破しましたが、仕事での使われ方の多くは「文章を整える」という身近な作業でした。難しい専門知識がなくても今日から始められるのが、AI活用のハードルの低さでもあります。まずは日々のメールや案内文から、少しずつ試してみてはいかがでしょうか。

弊社・大蛇テック合同会社は、経済産業省認定 Smart SME Supporter(スマート中小企業サポーター)として、大牟田市に拠点を置きながら大牟田・荒尾エリアの中小企業さまのAI活用をサポートしています。まずは今週送ったメールを1通、AIに直させてみてください。うまく直らない、という段階からご相談いただけます。

出典